ルポ資源大陸 アフリカ

先週読み終わった本を備忘のために。

白戸圭一著 『ルポ資源大陸アフリカ』

毎日新聞南アフリカ ヨハネスブルク特派員だった経歴です。

2007年~2009年くらいまでの特派員時代だった頃の、サハラ以南のアフリカ諸国の現実をルポタージュした作品。南アフリカ・ナイジェリア・コンゴ・スーダン・ソマリアの国ごとに違う問題を取り上げたノンフィクションです。世界有数の犯罪都市、南アフリカ共和国の実情と圧倒的な格差社会にまず驚き。それでも経済成長は隣国モザンビーク共和国やジンバブエ共和国からの密入国者を惹きつけ続ける。他者のものが欲しければ、殺して奪えばいいという社会に驚愕させられる。
その他の章では、産油国ナイジェリア連邦共和国の油井がある地元の村には電気すら通っておらず、政府系の国家企業が利益を生み続け、日の目を見ない庶民は犯罪に走る構図を描き出しているナイジェリア篇や、金・ダイヤモンド・コバルト・スズなど豊富な鉱物資源を誇る資源国コンゴ民主共和国の頻発する内戦には、それらの物資を必要とする先進国のハイテク製品の購買費が充てがわれていると指摘するコンゴ編などアフリカの現実離れした現実が描き出される。
  そのほか、独立した南スーダンの萌芽となる事象を密入国取材で描き、世界の「脅威」となった無政府国家ソマリア民主共和国とアルカイーダの関係性を指摘している。

 渾身の作品、こういうの好きだな。

ルポ 資源大陸アフリカ 暴力が結ぶ貧困と繁栄 (朝日文庫)

アフリカ諸国は民族国家といえ、一部を除き、どの国も個人主義と暴力、権力の腐敗の共通項があるように思える。生きるための手段としての暴力と内戦。改めて本当に日本は平和な国だと。

そんなアフリカ諸国を舞台に、グローバル化のもと中国と戦えるのだろうか。またグローバル視点で見る新興国の勢いの裏には夥しい犠牲があり、それは強いブランド企業の構造に似てるな、なんて徒然なるままに考えてました。

 

 

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